2008年03月15日

未完のソネット

平日の交差点で
ウサギが一匹信号待ちをしていた
長い耳を揺らしながら。

やっぱりウサギの目は赤いんだなぁと
変に感動してみたりして
僕はパン屋の会計が終わってからも
信号待ちのウサギを見ていた

信号はなかなか変わらない
大通りでもないのに
信号は赤色のまま
ウサギと僕を縛り付けていた

この残りの三行を使って
僕とウサギのその後を語るには
どうにもこうにも文字が足りない




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posted by さと。 at 09:37| Comment(2) | TrackBack(0) | ソネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月14日

金魚の彼氏

目覚めると
涙が頬を伝っていた

心配したんだろう、君は
僕を揺り起こし
心配したんだよう、私は
僕に揺れながらそう言った

暖かなバターケイクを抱いて
下りない遮断機を眺める
柔らかなボストンバッグを枕に
解けない方程式を眺める
強かな矛盾と付き合いながら
揺ぎない存在を求める

登ってくる朝日を
指先でつぶし
伸びやかに水槽を泳ぐ
僕は金魚とキスをする



posted by さと。 at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月09日


僕のなかに
猫が生える
やたら春先になると
僕のなかに
猫が生える

暖かい縁側に座る
また一匹猫が生える
沈む夕日に手を振ってみる
もう一匹猫が生える

いつか僕の中が
猫でいっぱいになったとき
僕は誰かの中に生えるんだろう
春先の陽気に誘われて
頭を出したさきが
君の中であればいい

君は見届けてくれるだろうか
誰かの中に生えるだけになってしまう
そんな僕を

明日また
猫が生える
生えた猫が
僕に笑う



posted by さと。 at 08:41| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

はらり


ゆきが ふる
ぼくのなかに
ゆきが ふる

おとと
おもいでと
あとちょっとだけのこった
えぇとなんだっけ、
そうだ
ことば とかいうやつを
いっしょくたにのみこんで

ぼくのなかを
とおりすぎる

ゆき が ふる
はらり はらり
はら はら



posted by さと。 at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月03日

ゆらゆらぐも

山の上から
まっすぐにのびる雲
私知ってるよ

あれは、自由奔放な雲が
地球に捕らわれちゃった証拠なの
僕の元においでって
地球が呼んでいるんだよ

仕方がないから優しい雲は
ふんわりゆっくり
地球にキスをするんだよ

それがあんまり嬉しいから
地球はきゅって小さくなって
そのままふらふら震えるの

人間はそれを地震と呼ぶけど
それはほんとは
雲と地球のデェトなんだよ




【3.4訂正】

posted by さと。 at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月02日

よしよし


わたしのあたまを
よしよし
 ってなでてくれる
あなたのゆびさきが

なきそうに
あたたかい

きすはいらないの
ぎゅー、はしてほしいけど
でもやっぱり
よしよし
 ってなでてくれるのがいいの

あなたのゆびさきが
なによりも
あたたかい


posted by さと。 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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