2008年02月28日

心理



夜の淵
夜の流
夜の虹

朝の色
朝の唄
朝の炎

昼の僕
昼の私
昼の君

あぁ、世界は今日も
順調に終焉へ向かう
posted by さと。 at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月24日

卒業 3

ぱきん、と折れた鉛筆の芯を探して
机の下に潜り込んで早一ヶ月
わずかな隙間のつもりだったのに
そこは思いのほか深かった

抜け出せないわけではない(多分)
大丈夫だと思うけど ほんの少し心配だ
この散らかった机の下は
いつか私を手放すのだろうか

それとも
私が先に手を放すのだろうか
この散らかった机を


見上げた空は青かった
折れた芯は指先で真っ黒に滲み
ひとつき私を閉じ込めた
机の下にはもう なにも無い
posted by さと。 at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月23日

卒業 2

知らなかった
あれもこれも
あんなに鮮明に
思い出せるのに

こんなにも
オレンジ色


posted by さと。 at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月22日

卒業式


振り返らないで
約束よ

振り返らないで
約束したわよ

振り返らない で


………出会ったころからそうだったわ
あなたは約束を守らない人
  (きっとこれは悔し涙よ)



posted by さと。 at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ピアノ


ピアノがあった
黒くてずっしりとした
あの日私が欲しがっていたピアノ
広々としたエントランスの真ん中で
ぢゃらりと鎖に守られながら
ピアノはあった

人々が集まり、愛を歌った
人々が集まり、浮かれて踊った
人々が集まり、いつまでもそこにいた

それでもピアノはそこにあるだけだった

むき出しのピアノ
ずっと自分が弾かれることを望んでいた
無言の歌声だけがエントランスを越え
私の肩を叩き続けた
飾られるだけのピアノ

あの日あんなに泣いていたピアノに
私がしてあげられることはなんだろう
あの日あんなに歌っていたピアノに
私がしてあげられたことはなんだろう

いまだに私は思い出す
黒くてずっしりとしたあのピアノ
あんなにも繊細な歌声は
もう二度と聞こえない

エントランスは崩壊し
ピアノは無残に打ち砕かれた
明日には国の名前が変わるのだという

昔そこにはピアノがあった
ただピアノがあるだけだった

fff ff f……
posted by さと。 at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月20日

屋根の上でかみさまは


かみさまは屋根の上
空飛ぶ靴とか
背中のバッグで飛べるけど
あぁ かみさまは屋根の上

屋根より高い煙突を
見上げてほっくり
歌ってる

「のぼる煙が
 わたあめだったら?
 屋根の掃除は誰がする。

 そびえるレンガが
 ショコラだったら?
 鳥はどこで歌えばいい。」

あぁ かみさまは屋根の上
見上げてほっくり
世界の予定を立てている


posted by さと。 at 11:16| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

渦中で

あぁ、僕は
気づいてしまった
この静かな音に。

今まさに
君と向き合っている今まさに
この世界は
静かな音を立てている

それはまるで
悲鳴のようで
歌声のようで
足音のようで

静かに静かに
誰にも気づかれないように




世界の終末を告げている


posted by さと。 at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月13日

雪のリズム

凍えるように 雪の道
耳当て 手袋 歩く人

さてもありなん 結晶に
ヒビ入る音と 重なる日々は

三千世界の 闇に等しき


お椀の御手から 零れる華と
目尻にはらりと 咲きし露

さもありなんと 誇らしく
空の隙間に 解けてった

震え奮えて 私のこころ
posted by さと。 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

柔らかい殻


ツメの割れ目に引っかかって
ぴゃあと悲鳴をあげて
ぽろんと机から落ちて。

それでも

割れなかった 柔らかいから

posted by さと。 at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

星空


私は気づく
ぴきぴき星の足音に
ほくほく星雲の渦の音に
流星ろころこの回転数に

それはどこまでもついてくる
夜の底から響いてくるようで
いつのまにか私のそばにいる

暖かく激しく
優しく冷たく

気づいて、と
強く語りかけてくる
(時にそれはファンシーなカンジで)

大きく鳴り響く
足音は空へと私を連れ立って
昇華した


夜空で手を振る
星の足音
posted by さと。 at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

てつがくする

窓際
十二月の白い息
曇りガラスにすべる指が
ぴたりと止まりました
何故か問いかけられた気がして

世界で一番遠い場所は?

それはあたしの
背中だわ

窓際
十二月の曇る窓
クラスメイトの声が後ろで
賑ったまま遠ざかりました
posted by さと。 at 20:42| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

誘蛾灯


誘われて
傷ついて

そうして

暖かくて
美しくて
清らかな
貴方に出会う

例え望んでいなくとも


posted by さと。 at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

そら


子供のように消える夢
振り返ったらもういない

夢のように消える朝
手を伸ばしても届かない

朝のように消える僕
残していくのは鳥の声

そして僕は大人になって
消えた夢だけ
追いかける

posted by さと。 at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

風化してゆく


ある朝

わたしは死んでいた。

死んでいるはずの体だが
いやに脳が動くのだ

ある朝

わたしは思考する
そしてある朝

風化してゆく
posted by さと。 at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

荒野で


種を零そう
緑色の木々が生い茂り
小鳥が歌い、小さな泉もできるだろう
荒野は平地へ
そして森へと姿をかえるのだ

なんて壮大なプロジェクト
反対意見はありませんか?

そっと荒野が手を上げた
俺はどこへ行けばいいんですか?

posted by さと。 at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

たゆたう ような



かたちと
ことばは
ふたりの
かみさま

ねいろを
ならべて
せかいに
たゆたう

posted by さと。 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月07日

瓦礫


誇れ!
誇れ!
天かける少年たちよ

誇れ!
誇れ!
海渡る少女たちよ

未来に踏み出すその右足を
明日を紐解くその指先を
過去を見つめるその眼差しを

地上の桜はもう散り始め
不格好に伸びる草花は 今
君たちにすべてを託したのだ

誇れ! 誇れ!
そして誇りながら
われらの終末を蹴り飛ばせ

posted by さと。 at 01:20| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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